母が腰を圧迫骨折したのは、もう何年も前のことだ。
ある日突然、起き上がれなくなった。どこかにぶつけたらしい。骨粗しょう症が進んでいたのは知っていたけれど、こんなに急に動けなくなるものなのか、と思った。
圧迫骨折は、骨が折れているのに外から見てもわからない。痛くて、全く動くことができない。
しばらくは自宅で安静にしているしかない。でも、ひとりでご飯が作れない。
そのとき助けてもらったのが、ワタミの宅食だった。
動けないのに、食事だけは続く
料理なんてとてもできる状態じゃなかった。
もともと母は、歳をとってから料理が少しずつ億劫になっていた。毎日献立を考えて、買い物に行って、立って調理する。それが体にこたえるようになっていた。
圧迫骨折を機に、ようやく「誰かに頼っていい」と思えたのかもしれない。
ワタミの宅食を選んだ理由
母が選んだのはワタミの宅食だった。
決め手になったのは、毎日届けてくれること。冷凍をまとめて配送するサービスもあるけれど、冷凍庫の管理や解凍のタイミングが面倒だ。ワタミの宅食は、その日食べる分をその日に持ってきてくれる。
お弁当だけじゃなくて、サイドメニューも選べたのもよかったらしい。ヨーグルトとかデザートとか、食べたいものを追加注文できる。食が細くなってきた高齢者にとって、「今日はこれが食べたい」という選択肢があるのは意外と大事だと思う。
普通食だったので、特別な介護食じゃなくていい人にはちょうどよかった。
使ってよかったこと
届いたものはレンジでチンするだけ。これが母にはかなり助かったようだった。
「ご飯さえ炊けばいい」と言っていた。お弁当とご飯で十分なボリュームがあったし、栄養のバランスも気になっていたから安心だった。
値段は少し高いと言っていたけど、他の宅配弁当と比べたら安かったらしい。「これで文句言ったらバチが当たる」と笑っていた。
そして、一番よかったのが担当の配達員さんだった。
毎日同じ人が来てくれるので、自然と顔なじみになる。玄関先でちょっとおしゃべりするのが、母の楽しみになっていたようだった。保冷剤も毎回ちゃんと用意してくれて、気が利いていた。
動けない時期、外に出られない時期に、毎日誰かが来てくれる。それだけで、気持ちが違う。
まごころ弁当に切り替えたわけ
母が亡くなってから、今度は父の食事をどうするかという問題が出てきた。
父は嚥下機能が落ちてきていた。普通食が食べにくくなって、刻み食が必要になってきた。
ワタミの宅食にも食感を変えたメニューはあったけれど、刻み食はなかった。父はまだ刻み食で食べられていたので、刻み食に対応しているサービスを探すことにした。そこで選んだのがまごころ弁当だった。家の近くにあったのも、大きな決め手になった。
同じ「宅配弁当」でも、対象が変わると必要なものも変わる。母のときは「普通食・毎日配達・担当さんとのやりとり」が合っていた。父のときは「刻み食のラインナップ」が必要だった。
どちらが優れているとか、どちらがおすすめとかじゃなくて、その人の状況に合ったものを選ぶ、それだけだと思っている。
宅配弁当は、食事だけじゃなかった
母がワタミの宅食を使っていたときのことを思い出すと、毎日の配達員さんとのやりとりが浮かぶ。
一人でいる時間が長くなる中で、毎日顔を見せてくれる人がいる。それは単なる弁当の受け渡しじゃなかったんだと思う。
親が一人でいる時間、ちゃんとご飯を食べられているか、誰かと話せているか。そういうことが心配なとき、宅配弁当は「食事の問題」と「見守りの問題」を同時に解決してくれる。
親に宅配弁当を使ってほしいと思っているなら、一度試してみる価値はあると思う。
ワタミの宅食ダイレクトという選択肢も
毎日配達のワタミの宅食は、エリアによっては対応していないこともある。
冷凍でまとめて届けてくれるワタミの宅食ダイレクトなら、全国に対応している。管理栄養士が設計した栄養バランスのよいおかずが冷凍で届くので、冷凍庫に常備しておけば食べたいときにすぐ食べられる。
「毎日じゃなくていい」「まとめて届けてほしい」という方には、こちらも選択肢のひとつだ。
わが家も「とりあえず一度だけ」のつもりで頼んだのが始まりだった。気になる人は、お試しセットから様子を見てみるのもいいと思う。
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