父が脳梗塞で倒れたのは、もう数年前のことです。
約3ヶ月の入院を経て、父は自宅へ戻ってきました。そこから私の在宅介護生活が始まりました。
私は実家から車で1時間ほど離れたところに住んでいます。でも会社は実家の近く。だから毎日、出勤前に実家に寄り、仕事が終わったらまた実家へ。弟が仕事から帰ってくるまでの間、父にご飯を食べさせ、薬を飲ませ、寝るだけの状態にして、それから自分の家に帰る。そんな毎日を送っていました。
退院後も通院は続きます。脳神経外科、整形外科、皮膚科。同じ病院の中の複数の科に、それぞれ3ヶ月に1度。それが父と私の日常になりました。
「病院に連れて行くだけ」と思っていた私は、甘かった。
通院の日は、朝から戦いだった
まず、仕事を休まなければなりません。
毎日の介護に通院まで重なる日は、さすがに会社を休むしかありません。でも繁忙期と重なった日には、「今日だけは誰かに代わってほしい」と何度思ったかわかりません。
病院に着いてからも、気の抜けない時間が続きます。
父は車椅子。病院の中の移動は何とかなりますが、問題は車の乗り降りです。私一人で支えながら乗せる作業は、毎回ドキドキしていました。娘が大学の休みに合わせて一緒に来てくれた日は、本当に助かりました。
待合室では、オムツが汚れていないかがずっと気になっていました。「もし今漏れていたら…」という不安が頭から離れない。水分は取らせないといけないけれど、取らせすぎても心配。そういう細かい気遣いの積み重ねが、じわじわと疲労になっていきました。
診察室に入ったら、今度は先生への説明です。デイサービスのスタッフさんから聞いたことや、自分が気になっていた症状を、前日からメモにまとめて持参していました。
帰宅すると、もうくたくた。
仕事が忙しい時期でも「少しだけでも出たい」と思っていましたが、付き添いの疲れで断念することも多かったです。
帰宅後は、薬の仕分けが待っている
3ヶ月分まとめて出る薬。毎食後に飲む種類が複数あるので、弟が間違えずに飲ませられるよう、また自分も楽になるよう、1回分ずつ仕分けしてホッチキスで留めていました。
これも地味に時間がかかる。でも、父が正しく薬を飲めるように、と思うと手を抜けませんでした。
あの頃、こんなサービスを知っていたら
在宅介護を終えた今、「もっと頼れるものがあったな」と思うことがあります。
その一つが、自費の訪問介護・通院付き添いサービス「イチロウ」です。
イチロウは、介護保険の枠を超えて、病院への付き添いや送迎を依頼できるサービスです。「仕事の都合がどうしてもつかない日」「体調が悪くて付き添いが難しい日」に、プロに代わってもらえたら、どれだけ気持ちが楽だったか。
実家から職場、そして病院。毎日動き回っていた私にとって、送迎も含めてお願いできるというのは、本当に助かったと思います。
もちろん費用はかかります。でも、仕事を丸一日休むことや、体力の限界を考えたら、知っておいて損はないサービスだと感じています。
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一人で抱えなくていい
介護をしていると、「これが当たり前」と思ってこなしてしまいがちです。でも振り返ると、通院の日は本当に体力も気力も使っていました。
もし今、同じように親の通院付き添いで消耗しているあなたがいたら、これを伝えたいです。
使えるサービスは、使っていい。頼れるものには、頼っていい。
私がそう思えるようになったのは、介護が終わってからでした。

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