弟の障害基礎年金を申請したのは、私だ。親ではなく、姉として。
母が亡くなり、父が脳梗塞で倒れた。二人いた親が、どちらも頼れなくなった。知的障害のある弟のことを、誰かがやらなければならなかった。
どうしようもなくなって、ようやく行政に頼ることにした。それが、申請のはじまりだった。
窓口によって言うことが違う
まず市役所に行き、次に年金事務所に電話した。ところが、それぞれで教えてもらった内容が微妙にずれていた。
どっちが正しいの、と何度思ったかわからない。確認のために電話して、また別の窓口に問い合わせて。時間も気力も削られた。
年金事務所に電話するのも、正直怖かった。変なことを聞いたら怒られるんじゃないかという、根拠のない不安がずっとあった。でも、電話しないと前に進めない。だから、やるしかなかった。
「なぜ今さら」と思われることについて
なぜもっと早く申請しなかったのかと思う人もいるかもしれない。
昔は、障害をオープンにすることが今よりずっとしにくい時代だった。両親も、その時代の中で必死に考えて動いていた。普通学級に通わせたのも、そのときの精一杯の判断だったと思う。
それが正しかったかどうかは、今もわからない。でも責める気持ちはない。
母が亡くなって、父が倒れて、どうにもならなくなってから動いた。それで全然いいと、今は思っている。遅すぎるなんてことはない。
きょうだいが申請者になるということ
申請の途中で、とても親身になってくれる支援員さんに出会った。
「お姉さん、大丈夫ですよ。私たちに頼ってくれていいんです。」
その言葉で、少し力が抜けた。ずっと、誰にも頼れないと思っていた。
親が高齢になったり、亡くなったりすることで、きょうだいが手続きを担うケースは増えていくと思う。でも、その立場向けの情報はまだ少ない。私自身、手探りで進めた。
もし同じ立場の方がいれば、まず市役所の障害福祉課か、相談支援事業所に連絡してみてほしい。一人で全部調べなくていい。
申請結果が出るまで2〜3ヶ月かかるという。結果が出たら、またここに書こうと思っている。


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